大学院入試

May 13, 2017

放送大学大学院入試英語の難易度

 院試塾では最近,放送大学大学院入試の英語問題を指導する「放送大学大学院入試英語演習」を開設した。その案内ページでは過去の出題内容を説明する表」が閲覧できる。また,放送大学公式サイトの過去問題一覧ページでは,過去問題の実物をPDFで閲覧できる。院試塾の演習講座での指導は設問のみとしているので,学習のために本文の全訳例を配布することにしている。これを作成してみてわかるのは,放送大学大学院入試の英語問題の本文を的確に読みこなすためには相当の英文読解力が必要だということである。
 設問の形式は,社会経営科学プログラムの和訳主体の出題を除けば,「訳す」という作業はあまり求められていない。人文学プログラムなどはほとんどが選択式の問題である。つまり,設問に対処するというレベルで考えると,難易度は高くないと思ってしまいがちなのではないだろうか。そういう人はぜひ,志望プログラムの問題を実際に見てほしい。今の自分の英語力で対応できるかどうか,事前によく確認して,いざ試験の場で問題を見たときに「こんなに難しいのが出るのか!」などとは思わないようにしてほしいものである。
 なお,英語が本当に苦手だというレベルから学術英文の読解の基礎までを学ぶ講座として,院試塾では「大学院入試英語入門プログラム」を設置しており,放送大学大学院修士全科生入試を目指す「放送大学大学院トータルサポートパック」にも含まれている。放送大学大学院を目指す人たちの英語力向上のお役に立てれば幸いである。

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May 12, 2017

放送大学大学院入試の英語問題

 このブログでも何度か解説しているし,YouTubeの動画講義「放送大学大学院入試」でもふれているが,資格条件を満たしていれば誰でも入学できる学部課程とは違って,放送大学大学院に修士全科生(修士号の取得を目指す学生)として入学するためには入試がある。入試科目はプログラムによって専門筆記のみ,あるいは専門筆記と英語となっている。この英語がなかなか本格的で,英語に対する苦手意識のある人にはかなり厳しいものとなっている。
 放送大学大学院修士全科生の筆記試験問題は,公式サイト内のWebページで公開されているので,ぜひ一度確認してみることをお勧めしたい。著作権の問題から,年度・プログラムによって本文の公開状況にはばらつきがあるが,幸い平成29年度分については,英語が出題されるすべてのプログラムについて本文まで公開されている。
 院試塾では,「A href="http://inshijuku.life.coocan.jp/oujtsp.htm">放送大学大学院トータルサポートパック」で研究計画書・志望理由書の指導に英語・小論文・面接試問の準備学習をセットにしたパックを提供しているが,上述のように問題の入手可能性がプログラムごとに異なり,また出題内容にもばらつきが見られるので,英語学習については院試塾の「大学院入試英語入門プログラム」での学習としているが,過去問題を用いた指導については「放送大学大学院入試英語演習」で対応可能である。また,過去問題に追加する形でオリジナル課題での指導については,「院試英語フリープラン」で対応する。「受講相談フォーム」から適宜ご相談いただきたい。

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April 28, 2017

大学院入試を決意するうえで考えておくべきこと

 現在指導している受講生から,以下のような感想をいただいた。


  • ○○系大学院に行きたい→どこへ→なぜ→〇〇先生,プログラム・・→自分は〇〇が勉強・研究したい、という一連の流れが連想できていないように思う

  • 自分が研究計画書がどういうものなのかの認識・理解の甘さを痛感して,改めて書籍を当たってみる必要があると感じている


実はこの人たちは,今の段階でこのことに気づけただけでも「まだまし」なのだ。というのも,出願1か月前にバタバタと願書を取り寄せて,いざ研究計画書を書こうとして書けない,という事例が非常に多いのである。院試塾の指導では,まずこのような点から重点的に考えていく。だからこそ,長期的な利用をお勧めしているわけである。

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April 25, 2017

一橋大学国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コース入試の募集人員

 一橋大学国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コースの入試は,秋期と冬期の年2回実施される。この2回で機会が均等になっているかというと実はそうではない。まず,募集人員が秋期41名,冬期若干名となっている。また,過去の入試データを見ても,たとえば平成29年度を見ると,秋期の競争率が2.82倍,冬期が5.29倍となっている。それ以前の年度を見ても,平成27年度以降は同様の傾向が見られる。ところが,院試塾での指導経験から言っても,冬期入試を受験しようと思い立つ人のほうが,出願時期の関係もあるのか多いようだ。データを見ると,冬期のほうが難しい。つまり,冬期で不合格となった人でも,秋期で再挑戦すれば合格できる可能性は十分あると考えられるのである。
 なお,院試塾では現在,秋期入試に向けて「一橋大学国際企業戦略研究科提出書類作成指導」の指導申込を受け付けている。

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March 21, 2017

最大の敵は自分自身

 大学院に進むというのは,金銭・労力・キャリアへの影響などの点で重大な決断を要することである。けっしてこの決断はけっして軽いものではないだろう。しかし,院試塾の受講相談などに対応していると,大学院進学の最大の障害は自分自身であると感じることがある。つまり,「決められない」「一歩を踏み出せない」自分こそが大学院進学の最大の「敵」なのである。何かをしない理由などというのは,その気になればいくらでも見つかる。そうやってこれまで決断できずに来ているわけである。また,学問が生活の一部になっていない人にとっては,大学院入試はそれなりにたいへんなことである。そのための準備学習も相当念入りにする必要がある。特に,学生時代から英語が苦手だという人が,大学院入試レベルの英文読解力を身につけるというのは相当たいへんで,覚悟が必要なのである。「研究」について今まで考えたことがないという人が研究計画書を書くというのもたいへんなことである。迷っている時間などないのである。

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February 24, 2017

本物の「情熱」とは?

 大学院入試の指導をしていてつくづく感じるのは,知的能力や研究適性にはもちろん個人間のばらつきはあるが,目標を実現するかどうかはむしろ「粘り強さ」と「決意の固さ」で決まるということだ。この感覚を裏づけてくれるような本を今読んでいるので,内容を紹介しておきたい。


As for so many other grit paragons, the common metaphor of passion as fireworks doesn't make sense when you think of what passion means to Jess Gettleman. Fireworks erupt in a blaze of glory but quickly fizzle, leaving just wisps of smoke and a memory of what was once spectacular. What Jeff's journey suggests instead is passion as a compass―that thing that takes you some time to build, tinker with, and finally get right, and that then guides you on your long and winding road to where, ultimately, you want to be. (Angela Duckworth, Grit: The Power of Passion and Perseverance, Amazon Kindle版位置No.929)

上の引用の内容を簡単にまとめるなら,成功に必要なgrit(「根性,勇気」といったくらいの意味)とは,花火のように一瞬だけ華やかに燃え上がるものではなく,道を進んでいくために必要な方位磁石のようなものであるというのである。実際院試塾の指導においても,粘り強く学習を積み重ねた人,目標を見失わずにしっかり前に進めた人こそが合格を果たしていると感じる。
 なお,このGrit: The Power of Passion and Perseveranceは翻訳も出版されている。『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』である。できれば英語で読んでほしいけれど。

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January 12, 2017

もっと早く始めてくれていれば…

 不安をあおるようなことはあまりしたくないのだが,最近このように感じることがとても多いのでちょっと書いておきたい。それは「早く始めることの効用」である。いや,もっとはっきり,「遅く始めると手遅れになる」と書くべきなのかもしれない。
 出願締切や試験日は容赦なくやってくる。そのとき,十分に準備をしたという気持ちでいられるかどうかは試験でのパフォーマンスに影響を与えるばかりではなく,生活全体に対する考えかたも左右する。しかし「後悔先に立たず」である。だから,この記事を今読んでいる人には,今すぐ行動を起こしてほしい。お手伝いが必要ならば,院試塾サイトの「受講相談」フォームからすぐに相談してほしい。
 研究計画書をきっちり書き上げるのには,2~3か月程度は必要と考えてほしい。また,大学院入試英語を高校英語の復習からはじめていくとなると,半年~1年は必要だ。

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January 06, 2017

キャリア文書の考えかた

 社会人大学院などで出願書類のなかに,これまでのキャリアを説明するように求めた書類が含まれる場合がある。院試塾の「研究計画書作成指導」ではこのような書類も指導対象となることがあるが,このような書類の最初の原稿には,「履歴書をただ文章化しただけ」とでも評すべきものが多く見られる。なぜこのような書類を出させるのかを十分考えていないために生じる問題であろう。
 ぼくがこのような書類の指導でとにかく強調するのが,「1本の糸」をはっきりとさせてください,ということだ。つまり,大学院での研究・学習につながる問題意識がどのように醸成されてきたかを明確に述べてください,ということである。こんなことを考えていたら,最近読んでいたChris AnderssonのTED Talks: The Official TED Guide to Public Speakingに次のような一節が目に入ってきた。


 The point of a talk is ... to say something meaningful. But it's amazing how many talks never do that. There are lots of spoken sentences, to be sure. But somehow they leave the audience with nothing they can hold on to. Beautiful slides and a charismatic stage are all very well, but if there's no real takeaway, all the speaker has done―at best―is to entertain.
 The number-one reason for this tragedy is that the speaker never had a proper plan for the talk as a whole. The talk may have been planned bullet point by bullet point, or even sentence by sentence, but no time was actually spent on its overall arc.
 There's a helpful word used to analyze plays, movies, and novels: it applies to talks too. It is throughline, the connecting theme that ties together each narrative element. Every talk should have one. (Amazon Kindle版位置No.505-12)
【試訳】
 講演で大切なのは…何か意味のある話をすることだ。しかし,どれほど多くの講演がこの目的を果たしていないかは驚くほどである。たしかに,たくさんの文を話してはいる。しかし,どういうわけか聞いている人にとってはとらえどころがないのである。きれいなスライドやカリスマ的な演出もけっこうだが,話を聞いてえるところがなければ,話し手がしたのはせいぜい娯楽を提供したというだけである。
 この悲劇的な状況の最大の原因は,話し手が講演全体をきちんと練っていないからである。講演は箇条書き項目ごと,あるいは文ごとに練られているのかもしれないが,全体の流れを考えることにはまったく時間が使われていないのである。
 演劇,映画,小説を分析するのに役立つ語があって,講演にも当てはまる。それは「流れ」,つまり話の構成要素をまとめる主題なのである。講演には必ず流れがなければならないのである。

前述したようなキャリア文書には,ここで言っているような「流れ」がないのである。

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December 02, 2016

神戸大学MBA―2018年度入試に向けて指導受付開始

 院試塾では研究計画書等の準備は早めに開始するようお勧めしていて,「研究計画書作成指導」では提出期限の6か月前から指導が受けられるようになっている。これ以外の対象大学院限定の指導では,前の出願時期が過ぎると次の出願に向けての指導を受け付ける。
 神戸大学MBAの出願は毎年11月に年1回だけなので,院試塾ではすでに来年11月の出願に向けて「神戸大学MBA研究計画書作成指導」の指導受付を開始している。今回の出願に間に合わなかったという人は,ぜひ次回の出願に向けて今から準備を始めてほしい。
 この神戸大学MBAの研究計画書は各300~500字の記載事項が指定されている形式である。もちろん内容は大切だが,院試塾の指導では,指示されていることがらをしっかり守ることを繰り返し言うことになる。つまり,詳細な記述指示があるのにもかかわらず,指示を勝手に自分なりに解釈して,求められている以外のことを延々と書く人が多いのである。これは「内容以前」の問題で,「問いにしっかりと答える」という,学問というか勉強以前のことがきちんと身についていないことになってしまうのである。
 また,神戸大学MBAでは「経歴詳細説明書」という書類も出願時に提出する必要がある。これを単なる履歴書のようにとらえて,これまでのキャリア経験を時系列にそって述べるだけ,という文書を作成してしまう人が多い。しかし,この文書の記述指示を見ると,これまでの仕事上のキャリアのハイライトについて,自分はどのような努力をして,どのような成果をあげたのかを述べよ,となっており,「ハイライト」をしっかり設定して,つまり記述の焦点となることがらをきちんと決めて書く必要があるのだ。
 見送りも三振である。今回の出願を見送らざるをえなかった人は,ぜひ一念発起して次回の出願で合格を勝ち取ってほしいものである。そのうえで院試塾がお役に立てるなら,これほどうれしいことはない。

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November 28, 2016

面接への取り組みかた―暗記したものをはき出すのではなく

 大学入試・大学院入試の面接・口頭試問や就職活動の面接に向けて,想定質問に対する答えを準備しておいてそれを「はき出す」ように話そうと考えて準備する人は多いのではなかろうか。しかし,それではすぐにそうと見破られてしまって,予想以上に突っ込まれたりして,苦戦を強いられることになる。院試塾でも「口頭試問・プレゼンテーション指導」を開設しているが,この指導では最初から長い答えを用意してそれを覚えて臨むのではなく,相手の質問の核心に答える1文でまずは答えるという訓練を徹底して行い,答えを深めるのは面接官との「対話のやりとり」の中で行う訓練をする。今回,これの裏付けとなりそうな記述をある本のなかで見つけたので,紹介しておきたい。


The more you practice it, the more comfortable you'll get with it, the less rehearsed it will sound, and the more improvisational you will be. (Michael Port, Book Yourself Solid: The Fastest, Easiest, and Most Reliable System for Getting More Clients Than You Can Handle Even if You Hate Marketing and Selling, Amazon Kindle版位置No.1399)
【試訳】練習すればするほど,構えずにできるようになり,事前に暗記したものを思い出しながら言っているという感じにならず,その場で自然に考えて話しているようになるのである。

つまり,事前にきちんと練習することと,暗記したものをその場ではき出すのとは違うのである。言い換えれば,準備の段階できちんと考え抜くことで,内容を「完全に自分のものにする」ことこそが大切なのだ。

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