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January 02, 2018

名詞中心表現の解釈―修飾語+名詞を文の形にほどいて理解する

 よく指摘されることであるが,日本語は「コト」を中心として文(命題)の形で状況を記述しようとする傾向があるのに対して,英語は「モノ」を中心として名詞にまとめる形で状況を記述しようとする傾向がある。これが具体的に現れる形の1つが名詞化であるが,実はもう1つ,「英語らしい」名詞表現でそのまま日本語に訳すと意味がつかみにくい形がある。それが,ここでとりあげようとする名詞中心表現である。これはごく簡単に言うなら,日本語であれば主語+述語という形で表される意味が,英語では修飾語+名詞の形で表現されるのである。実例を検討しよう。


There are many new problems as well as old ones, including persistence of poverty and [A]unfulfilled elementary needs, occurrence of famines and widespread hunger, violation of elementary political freedoms as well as of basic liberties, extensive neglect of the interests and agency of women, and [B]worsening threats to our environment and to the sustainability of our economic and social lives. (Amartya Sen, Development As Freedom, Amazon Kindle版位置No.98)

まず,[A]は[S]needs [V]are unfulfilledと展開し,「必要が満たされないこと」と解釈するのが適切であろう。また[B]も[S]threats to ... [V]are worseningと,やはり文(命題)の形にほどいて,「脅威がひどくなること」とするとわかりやすくなる。

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