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August 13, 2017

pretty構文

 英語の統語論研究で「pretty構文」と呼ばれている構文がある。Mary is pretty to look at.(『英語の主要構文』(p.30))に代表される構文で,to look atというto不定詞句の目的語が表現されず,これが主語のMaryに対応している。この点ではJohn is easy to please.のようないわゆるtough構文と似ているが,tough構文の場合には形式主語のitを用いた書き換え(It is easy to please John.)ができるのに対して,pretty構文ではこのような書き換えができない(*It is pretty to look at Mary.)点が異なる。たとえば以下の引用例などのように,ふつうの英語としてよく見聞きするものである。


Th.e world is beautiful to look at the world. But it's even more beautiful to understand it [= the world]. (Forces of Nature, "The Universe in a Snowflake," (Disc 1))

従来の文法書はこの構文についてほとんど言及していないが,さすがというか,中村捷『実例解説英文法』は第4章「形容詞の型」1.2.10.「deliciousクラスの形容詞」でこの構文を次のように解説している。

これらの形容詞は不定詞節をとり,主語は意味上不定詞節内の動詞の目的語に対応しています。つまり,This apple is delicious to eat.では,this appleは意味上eatの目的語の役割をしています。多くの場合不定詞節を省略しても意味が変わりません。(p.88)

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