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August 10, 2017

単なる「指導」を超えて

 大学院入試関連の仕事,特に学問研究の入門である「の指導」をしていて,単なる「指導」の枠を超えて,いっしょに勉強していこうと思える瞬間というのがある。それはもちろんテーマにもよって,専門外で興味をもっていたテーマであることも多いのだが,それ以上にその人のひたむきさというか,一生懸命なようすに打たれてそうするのである。
 そのようなときには,たとえばブックレポートの指定図書を自分でも買っていっしょに読んでいくことになる。単なる指導の場合でもできるかぎりその本は入手して,レポートの指導の際には参照するのだが,それは指導のために参照しているのであって,自分の勉強として読むわけではない。ところが,ここで話題にしているような場合には,「いっしょに勉強」するのであるから,自分の勉強として読むのである。
 おそらく,自分の専門外でも「この人なら自分で研究指導を引きうけてもよいか」と大学院の教員が感じるのは同じような感覚なのではないかと思っている。そして幸い,そのような感覚はどうやらあたっているようで,ぼくがそのように感じた人はたいてい志望大学院に合格していくのである。
 そのような人がどういう特徴を備えているかを考えてみると,まずは知的好奇心にあふれているとともに,実力はともかくも学問的なものの見かたができている人ではないかと思う。つまり,自分の学びに対して自分で責任をもつとともに,「学問的」なものに対して一定の敬意を持っている人,ということができるのではないかと思う。ぼくの周囲で学問を仕事にしている人々を見ても,たしかにそういう人が多いように感じる。

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