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May 17, 2017

「記述の対格」についてさらに―英文法書の記述

 「前置詞ofの省略についてさらに―名詞句の形容詞的用法」という記事で紹介した「記述的対格」という文法概念について,この記事で紹介した安藤の『現代英文法講義』よりも広く読まれていると思われる江川泰一郎『英文法解説』(改訂三版)に記述されているのを見つけたので,紹介しておきたい。§15「目的格―(1) 形容詞に相当する用法」として,「[この]名詞を目的格とするのは歴史的に見ての扱いで,一般には名詞の慣用的な用法と考えて良い」と説明している。この項目はさらに「(1) 補語に使われる例」と「(2) 名詞を修飾する例」に分かれており以前に記事で問題にしたのは主に(2)のほうである。この例として江川は以下の文を挙げている。


  • She was a young girl about your age.

  • Her eyes, a deep blue were quite impressive.

  • These are the models of various extinct animals, the size of life.


この項目の「解説」には,「記述の対格」(Accusative of Description)と呼ばれる用法で,When I was (of) your age ...のように前置詞の脱落によるものかどうかで昔の文法学者の間に論争があった」という説明がある。
 学習英文法書とはいえ,本格的な文法書にはやはりこのようなしっかりした解説がきちんと載っているのである。

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