実務→研究・学習→実務
いわゆる社会人大学院(高度職業人大学院)では,外国語や専門科目などの試験が行われない場合が多い。その分,研究計画書や志望理由書が重視される。これらをまとめる際に考えかたの中心となるのが,タイトルの「実務→研究・学習→実務」という流れである。
まずは「実務→研究・学習」という流れについて見てみよう。研究したいテーマは実務上の問題・疑問に根ざしたものであることが望ましい。しかし,単に実務と結びついているだけでは不十分である。日常の実務を通じて,その問題意識や疑問が十分に具体的になっている必要がある。このためには,普段から問題意識にもとづいて自分なりに解決を試みていなければならない。たとえば当該実務についてある程度幅広く調べたり,必要に応じて研究論文などの文献も参照したりする必要もある。こうした過程を通じて,問題意識が学問研究・学習によって解決できるものになっていれば,研究計画書・志望理由書や履修計画書を各レベルまで到達していると言えるのではないか。
もう1つの「研究・学習→実務」という流れだが,これは研究・学習の成果を修了後の実務とどのように結びつけるかである。社会人大学院では,その目的から考えてこの点が特に重要だ。このためには,通常2年間の研究・学習によって自分がどのように高まっているかを具体的にイメージする必要がある。これには大学院での研究・学習自体も具体的に考えなければならない。大学院での「目的意識」が重要なのである。
この一連の流れを明確に見通すことができれば,研究計画書・志望理由書作成の準備は整っていると言える。しかし,ひとりで考えるのは難しいかもしれない。そんな時には,「研究計画書作成指導」や「社会人のための大学院研究生活入門ゼミ」を利用してほしい。学問への熱い思いを冷静に見つめつつ,「形」にするのがこれらの指導である。
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