早稲田大学ファイナンス研究科
2009年6月の提出に向けての指導はこちら。
特にMBAを専門にしているわけではないのだが,一橋(国際企業戦略研究科),筑波(ビジネス科学研究科),そして今回とりあげる早稲田のファイナンス研究科に関する問い合わせがこのところ増えている。
前者2つと早稲田とでは提出書類の性質が大きく異なる。一橋大学国際企業戦略研究科の研究計画書は何と言ってもA4版10ページと長く,書くように求められている内容も多岐にわたる。筑波も決して短いとは言えない。これに対して,早稲田大学ファイナンス研究科で提出が求められるのは,1000字の「履修・研究計画書」だ。募集要項の記述指示は,「入学後の研究課題、履修・研究計画の概要を1,000字程度で記入してください」となっている。
院試塾に届いている問い合わせや相談の内容からすると,一橋の秋期入試に不合格になった人が,もう一度一橋はどうせ無理だろうから早稲田に,というパターンがけっこうあるのではないかと推察される。すでに述べたように一橋の提出書類は分量がかなり多い。これに対して,1000字というのはすぐに書けそうだと思えるのかもしれない。しかし,書類の内容をしっかり理解していないと,むしろ1000字という字数では書くべきことをまったく,あるいはほとんど書かないで終わってしまう可能性もある。
もう一度上で引用した記述指示を見てほしい。書くべきなのは「入学後の研究課題、履修・研究計画の概要」である。すでにここで何度も指摘しているが,研究計画書などに背景をだらだら書いてしまう間違いがたいへん多い。これをやりだすと1000字などあっという間である。しかし,背景をいくら書いてみたところで,記述するように指示されている内容はまったく書いていないに等しい。まずは研究課題を明確に書く必要がある。背景など入れず,課題だけを説明すべきだろう。
そのうえで,記述指示に「履修」の文字が入っている点に注目したい。つまり,大学院の開設授業をどのように使いながら研究を進めるのかを書くことが求められているのだ。もちろん,それぞれの授業を研究を進めるうえでどう役立てるのかも説明する必要がある。正直,これだけの内容を盛り込みつつ1000字にまとめるのは決して楽な作業ではない。
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