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June 01, 2008

大学院入試と志望理由

 大学院入試では,志望理由を詳細に考えることがきわめて大切だ。研究計画書に志望理由を含めなければならないこともあれば,「志望理由書」を独立した書類として提出しなければならない場合もある。
 ズバリ,「志望理由」とは何か。その大学院で研究・学習をしたい理由である。研究重視型の大学院であれば,自分の研究したい分野かきわめて近い分野を専門としている教員が所属していて,その教員の指導を受けられることが大きな理由となる。社会人を主対象とする高度教育重視の大学院であれば,所属教員に加えて開設授業も大きな要素となる。
 このように書くと比較的単純に思えるかもしれないが,院試塾の「研究計画書作成指導」(志望理由書単独の指導も受け付けている)に最初に提出される原稿などは不十分なものが多い。書いてある内容が「その大学院でなければならない」理由とまでは言えない場合が多いのである。教員にしても授業内容にしても,1つだけをとってみれば他の大学院にも当てはまる特徴である場合が多い。志望大学院と他大学院との比較検討を通じて,「本当にこの大学院で学びたい理由」を十分に考える必要があるのだ。
 昼夜開講制や通信制といった「柔軟性」も,もはやそれだけでは志望理由とはなりえない。また,志望者の大半が書くと思われることは訴求力が低い。放送大学大学院を志望する人は,放送授業が主体で時間・場所の柔軟性があることを理由の1つとして挙げるだろう。もちろん,志望理由の一要素としては重要だが,それだけでは他の受験生との差別化は図れない。
 何度か書いていることだが,単なる書類作成ととらえるからうまくいかないという部分もあるのではないか。相当の時間・労力・費用をかけて研究生活を送る場所を真剣に選ぼうとするなら,相当の検討作業が必要なはずだ。

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