May 27, 2012

早稲田大学ファイナンス研究科直前特別指導

 いよいよ明日(5月28日)から,早稲田大学ファイナンス研究科の出願受付が始まる(6月12日消印有効)。今回は検索・指導申込ともこれまでに比べて少なく,出願直前ではあるがかなり余裕がある。そこで,「研究計画書短期コメント指導」での直前特別指導を設置することとした。通常,「研究計画書短期コメント指導」では複数の書類の字数合算や割引は行わないが,今回に限り,以下のとおりの割引を行う。


  • 履修・研究計画書,課題エッセイ(1・2)の3点…通常45,000円→30,000円

  • 履修・研究計画書,課題エッセイ(1・2),担当業務詳細の4点…通常60,,000円→40,000円


その他の指導条件は「研究計画書短期コメント指導」のものを適用する。各書類は同時に提出することも,ばらばらに提出することも可能。また,通常5,000円で販売している「合格のためのキーポイント」を無料特典としてつける(レポートのみ購入希望の方はメールで)。
 特別指導のお申込は「研究計画書短期コメント指導」のページから。お名前のあとに,履修・研究計画書,課題エッセイ(1・2)の3点希望の場合には「※NFS3点」,履修・研究計画書,課題エッセイ(1・2),担当業務詳細の4点希望の場合には「※NFS4点」とご記入いただきたい。このご記入をいただいた場合には,「指定字数・指導料」の項目は選択不要。
 直前になってしまったができるかぎりの準備をしたい,という方にご利用いただければ幸いだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 21, 2012

大学生のための塾,始めました

 この度,大学生向けの通信指導塾を始めることにした。「【通信制】大学生のための塾」だ。大学生が英語と小論文の書きかたを学ぶ講座を用意した。現在のところ,講座ラインナップは以下のとおり。


  • 英語


    • 英文読解スーパーベーシックゼミ

    • 総合学術英語

    • 科学英語入門

    • 新聞コラム英語要約

    • 英作文(和文英訳)


  • 小論文


    • 時事問題小論文



 英語の講座が多いのは,ぼくの専門であることと,これまでの院試塾や大学での教育経験が十分に生かせることと,高度な英文読解や英作文をを学ぶ機会が最近の大学英語教育では少なくなってしまっていると考えていることからだ。また,小論文は大学生が比較的取り組みやすいと考えられる時事問題を題材とする。
 料金設定は,「月額定額制」と「課題課金制」の2種類を用意した。大学生でも利用しやすい料金体系を考えたつもりだ。
 多くの大学生と「知的なふれあい」の機会が持てればと考えている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 11, 2012

「英文読解」とは,英文の内容を読んできちんと理解することである

 「読解」とは,読んで理解することである。ごく当たり前のことだが,英文読解を日々指導していると,このことが本当にわかってきちんと実践できている人はまだまだ少ない,と実感せざるをえない。英文の内容を読んできちんと理解する,とはどういうことか,実例で学ぶことにしよう。まずは以下の例を見てほしい。


Learning about contingencies allows one to make things happen: turn the tap and the water (usually) runs. By learning how to turn the tap on and off we learn how to control the flow of water. Tiny babies repeatedly explore contingencies waving their arms about, they hit something that makes a noise and do this over and over again, until they can control the noise they make, [1]This apparent fascination with contingencies is an important basis for other types of learning such as skill learning. Once you have mastered a skill you can do it [2a]without thinking and turn your attention to somthing else: when you can read words [2b]effortlessly you can thing about their meaning. If you can play the tune [2c]automatically you can think about how to interpret the music. (Psychology: A Very Short Introduction, p.30)

 [1]のポイントは名詞化の解釈と,fascinate(d)の意味理解である。まずはfascinate(d)の意味のほうから。この語はinterestの類義語で,「強い興味を抱かせる」といった意味である。「魅了する」などの訳語も辞書にはあるが,特に学問的な文章では,興味・関心の意味で解釈するのが適切だ。
 また,fascination (with ~)という名詞化を解釈する際には,「名詞化形では能動・受動の区別が形式上つかなくなる」という点に注意が必要だ。これについては,以下の例文で確認してほしい。

  1. a. The enemy destroyed the city.

    b. the enemy's destruction of the city

  2. a. The city was destroyed by the enemy.

    b. the city's destruction by the enemy


1.は能動文とその名詞化,2.は受動文とその名詞化の例である。これらを見てわかるとおり,名詞化形destructionは能動文・受動文の両方に対応する。そして実は,上の引用の下線部[1]は受動態のbe fascinated with ~に対応している。前置詞withが続いていることからもこう判断できる。つまり,あることに別のことが付随して生じることに強い興味を持つこと,というのがこの下線部の基本的な意味である。さらに,Thisがついていることから,その指示対象が直前の文にあることを考え合わせれば,赤ん坊が腕を動かして行為と結果の関係を何度も何度も確かめるような行動をとることを指している,と判断することができる。
 さらにapparentに考えを進めよう。この語は「一見したところ~のよう(だが実はそうではない)」という意味である。赤ん坊は意識的にある対象に強い興味を持っているわけではもちろんなく,半ば本能的にそうしているわけで,そのことを表すためにこの語が加えられていると考えればよいだろう。
 続いて[2a~c]について考えよう。これは,一般的な内容とその具体例との関連に関するものだ。[2a]のwithout thinkingの具体例が[2b]のeffortlesslyと[2c]のautomaticallyである。automaticallyは「無意識に」という意味なので,without thinkingとの言い換え関係は容易に理解できる。これに対してeffortlesslyは,「努力を要するようすなく,楽に」という意味で,without thinkingとは少しずれるとも考えられる。しかし,たとえばOxford Dictionary of Englishを見ると,effortlessはrequiring no physical or mental exertionと定義されている。上例のeffortlesslyが「頭を働かせることなく」と考えれば,この一連の流れも納得できる。
 こんなに考えなければ心理学の入門書も読めないのか,と思ってしまう人もいるかもしれないが,訓練を積めばこうしたことも瞬時に理解できるようになる。大切なことは,それに向かって十分な訓練を積むことだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 29, 2012

学習用英和辞典活用の基礎

 大学院入試英語にかぎらず英語を学ぼうと真剣に考えるならば,学習用英和辞典をしっかり活用することがきわめて大切である。ところが実際には,学習用英和辞典の基本的な使いかたすらきちんと身についていない人が多いようだ。そこで今回は,いくつかの例文を見ながら,辞書の基本的な活用法を解説しよう。なお,これはぼくが神奈川大学理学部で担当している「科学技術英語I」で説明した内容をもとにしている。使う例文は以下の4つ。使う辞書は『ジーニアス4』を想定する。


  1. They grow potatoes here.

  2. They grew more and more impatient.

  3. He looked angrily at me.

  4. He looked angry with me.


 まず,辞書には語の品詞が示されている。必要に応じて品詞を確認しておこう。特にこれは,3と4で問題となりえる。
 それでは1から。growのあとのpotatoesが名詞である。名詞は補語(C)になる可能性と目的語(O)になる可能性があるが,×They are potatoesと,「SがCである」というbe動詞の関係が成立しないので,これはOである。学習用英和辞典の場合,まずはこれがわからないと目的の語義にはたどりつけない。というのは,基本的には自動詞と他動詞に分けて語義を記述しているからだ。自動詞・他動詞の区別は知っている人が多いだろうが,念のため確認しておく。

  • 自動詞:目的語を要求しない動詞

  • 他動詞:目的語を要求する動詞


5文型の枠組みで言うと,第1文型(S+V)と第2文型(S+V+C)に用いるのが自動詞,第3文型(S+V+O),第4文型(S+V+O+O),第5文型(S+V+O+C)で用いるのが他動詞となる。1のgrowは他動詞として用いられているので,辞書の他動詞の項を見ていくことになる。『ジーニアス4』のgrowの語義は自動詞のほうが先に挙がっているので,これを飛ばして後半の他動詞の語義に行かなければならない。
 他動詞growの1の語義は[SVO]という【文型表示】で始まっている。この文型表示に注目することは,特に多義語の意味を見きわめる際にきわめて大切である。もし,調べている動詞の文型が文型表示と合わなければ,その語義はとりあえず無視してよい。今検討している1の例文はちょうどこの文型表示に合うので,この語義をまずは見ていくことになる。この語義の最初は以下のようになっている。

〈人が〉〈農作物〉を〔種などから〕栽培する,育てる,産出する

この記述の「〈人が〉」や「〈農作物〉を」は主語や目的語の内容を表している。ちょうどここでは,〈人が〉に主語のTheyが,〈農作物〉に目的語のpotatoesがうまく対応するから,この語義が適切だと判断してよい。以上から,1の例文は「彼らはここでジャガイモを栽培している」という意味だとわかる。
 続いて2を見よう。more and moreは比較級を作る要素なのでいったん外しておこう。impatientは形容詞で,必要に応じて辞書を見ればわかる。文中で形容詞は以下の働きをする。

  • 補語(C)になる

  • 名詞を修飾する


2の例文でimpatientはCになっている。つまり,この文はS+V+Cの第2文型で,grewは自動詞である。文型表示を見ると,[SVC / SV to be C]というのが2の語義にある。この語義はさらに2つに分けられていて,そのうちbが「〈人・物・事が〉…〈の状態〉になる」となっている。これが例文2のgrowの意味で,この文は「彼らはますますいらいらしてきた」という意味だとわかる。
 3と4は同じlookが用いられているが,3のangrilyが副詞であるのに対して,4のangryは形容詞である。基本文型と文の要素の基本的な理解をもとに考えれば,3は第1文型,4は第2文型であるとわかる。3はHe looked at me.に副詞angrilyが加わったものだとわかれば,「彼は怒っているような目で私を見た」鳥飼することはさほど難しくない。
 少々やっかいなのは4である。というのは,この文を正確に理解するためには,angryとwithとの【連語関係】が問題になるからだ。そこで,angryに関する記述を辞書で確認してみよう。連語関係の記述は以下のような形で示される。

〔人に / …のことで〕腹を立てて〔with,《米では主に》at / for

上記の記述から,angry with meは「私に(対して)腹を立てて」という意味になると判断できる。このように連語関係を確認することで,with meが「私といっしょに」という意味になる,といった誤読を防ぐことができるのだ。
 上記の説明で,辞書の基本的な使いかたのいったんは理解できたのではないかと思う。あとは各自で実践してほしい。また,院試塾の講座でも,こうした辞書の活用を徹底して行うよう指導している。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

アイディアはまず「数」で勝負

 研究計画書を書くときには,いきなり完成を目指した文章を書きはじめるのではなく,構想段階でしっかり考えることが大切だ,とこれまでも説いてきた。ところが実際に院試塾で研究計画書関連の指導を行ったり,大学や専門学校で学生を教えたりすると,この点でずいぶん「ケチ」な人が多いと感じる。
 そもそもアイディアというのは,特に考える初期段階においては,「数」で勝負すべきものである。アイディア創出の手法としてよく知られているものに「ブレイン・ストーミング」があるが,これなどもとにかく「数を稼ぐ」ことを重視する手法だ。これはつまらない,などと抑制することなく,とにかくアイディアを出しあうことを目指している。なぜこのような手法をとるのか。1つの理由は,一見つまらないと思える考えでも,思わぬ発展性を秘めているかも知れないからだ。
 第1段階でできるかぎり多くのアイディアを出したら,次はそのアイディアどうしを「競わせて」みる。相互に比較しながら,発展の見込めそうなものを残していく。場合によっては,2つ以上のアイディアをつなげてみるのも有効だろう。そのようにしてアイディアを絞りこんでいくのである。
 研究計画書を書くときにも同じことが言える。最初から完成を目指した文章を書こうとしないように院試塾で指導する理由は,初期の構想段階でできるかぎり多くのアイディアを出すことが大切だと考えているからだ。そしてそのアイディアどうしを競わせ,自分のなかで練っていくなかで,本当によいものが残っていくのである。
 少し具体的な方法を紹介しよう。必要なのは38mm×50mmサイズの付箋紙とA4の紙である。そして,以下の手順で考えていくのである。


  1. とにかく思いついたアイディアを次々と付箋紙に書いていく。

  2. A4用紙にアイディアを軽くグループ化しながら貼っていく(紙を4分割するものと想像すればよい)。

  3. グループのうち,仲間はずれになりそうなものを外し,発展性のありそうなものは真ん中あたりに残し,それ以外は別の紙に貼る(あとで使えることがわかるかも知れないので,捨てないでとっておくほうがよい。また,これらから新たなグループを作ることも,場合によっては可能)。

  4. この過程を何度か繰り返し,最後まで残ったものを文章化する。


あくまで1つの提案だが,興味ある人は試してみてほしい。もちろん,院試塾の指導を受けながらでも,自分で実戦していくことが可能だ。また,希望があれば,指導にもとり入れることができる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

覚えた訳語に頼りすぎることの危険性―語の意味とどう向き合うか

 英語学習の基本といえば単語を覚えることだ,という考えかたは根強い。大学院入試に向けてもそうした学習をしている人がけっこういるようで,ときどき相談を受けたりもする。しかしぼく自身は,単語集を使って訳語で単語を覚えるという学習をしたことがなく,むしろこの学習方法は街のほうが多いと考えている。相談を受けた場合にも,この考えを素直に伝えている。
 ではどうするのか。文脈を十分に考慮しながら辞書を丹念に引き,その場に即した意味を見きわめたうえで,それだけを覚えるようにするのである。例を見ながら,具体的な検討過程を確認しよう。院試塾の「心理英語スタートダッシュゼミ」で教材として使用しているPsychology: A Very Short Introduction (Oxford University Press)の一節である。


Like most psychologists, Willam James was particularly interested in human psychology, which he thought consisted of certain basic elements: thoughts and feelings, a physical world which exists in time and space, and a way of knowing about these things. For each of us, this knowledge is primarily personal and private. It comes from our own thoughts, feelings, and experience of the world, and may or may not be influenced by scientific facts about these things. (p.1)

 訳語主義的なとらえかたでいけば,personal and privateは「個人的で私的な」といったあたりになるのだろうが,それでわかったことになるのだろうか。ただ「訳しただけ」ではないのだろうか。もっと深く理解した人も,同じように訳して「納得」できるだろうか。
 まずは文脈に関連する要素を確認しておこう。下線部を含む第2文のthis knowledgeは前文のknowing abut these thingsを承けている。また,第3文文頭のItはやはり前文のthis knowledgeを承けるものである。
 それでは具体的に,下線部のpersonal / privateがどのような意味であるかを考えていこう。personalは「個人的な」と覚えてそれですませてしまっている人も多いが,『ジーニアス4』を引いてみるとわかるように,形容詞として6つの語義があり,これすべてを「個人的な」でカバーすることなど到底不可能である。6つの語義のうち5が文法学,6画報学のそれぞれ専門用語なので,ここでは検討の対象から外してもよいだろう。
 とはいえ,4つの語義のなかからここで適切なものを選びとらなければならない。そしてここでは残念ながら,語法表示が帰って正しい理解を妨げてしまう。というのは,ここで検討対象となる4つの語義のうち,2を除く3つには[限定],つまり,この形容詞が限定用法の場合のみの語義である,という趣旨の表示があり,これによると,ここで問題にしているpersonalは叙述用法で用いられているので,適切な語義は2しかないということになりそうなのだが,実際には残念ながらそうではない。ここではむしろ,主語のknowledgeとの連語関係と,第3文の内容との関連生徒に目を向けたほうがよい。
 それでは,knowledgeとpersonalとの連語関係について考えてみよう。『ジーニアス4』にはこの例は出てこないが,『英和活用大辞典』を見ると,personal knowledgeで「直接知っていること」という意味になることがわかる。つまり,『ジーニアス4』の3の語義「直接に自分でやった,じきじきの」がこの場合適切だということになる。また,派生関係にある語のつながりであるknow personallyは「直接の面識がある」という意味になるので,これを参考にすることもできる。
 また,後続の第3文との内容のつながりを考えてみることも大切だ。is personal and privateをより具体的に述べているのがcomes from our own thoughts, feelings, and experience of the worldであることに気づけば,「自分の思考,感情や経験に由来する」で,やはり「直接の」という意味であろうと判断できる。
 privateのほうも簡単に見ておこう。『ジーニアス4』の訳語にも「秘密の」や「非公開の」というのがあることからわかるとおり,「自分だけの,他人には知られない」という意味でとらえるのが適切だ。
 以上の検討から,this knowledge is personal and privateは「この知識は直接の経験にもとづき,他人には知れないものである」という意味だとわかる。「個人的で私的な」に比べて,ずいぶん具体的で「ピンと来る」理解であろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 28, 2012

大学院入試準備のトータルサポート―院試塾総合会員システム

 院試塾の講座・指導は基本的に,必要な物だけを選んでご利用いただくようになっている。しかし一方で,複数の指導・講座をあわせると,合計料金がかなり高くなってしまう,という問題もあった。受講相談をいただいた方には必要に応じて総額を割り引くなど個別に対応していたのだが,定額で複数の講座・指導を利用できるようなしくみがほしい,という声もいただいたので,それを受けて設定したのが「院試塾総合会員システム」だ。入会金10,000円,月会費25,000円(3か月以上の継続が条件)の会費制システムで,大学院入試英語・研究計画書作成指導・小論文指導などが,一定の制約条件の下で,トータルにご利用いただける。
 また,院試塾の研究計画書関連指導では,志望大学院を1つに絞って指導を行うため,複数の大学院を志望する方や志望校が未定の方には利用しにくい,という問題点もあった。「院試塾総合会員システム」では志望校を限定しないため,こうした方にもご利用いただける。1回の提出字数が2000字まで(複数の書類・志望校の合算は不可)という制約があるため,2000字よりも多い字数の場合には分割して提出していただく必要はあるが,複数大学院対応のメリットは大きいだろう。また,さらに基礎段階から研究について考えたい,という方のために,「社会人のための大学院研究生活入門ゼミ」も加えてある。さらに,面接試験に対応する「口頭試問・プレゼンテーション指導」も利用可能。
 通常は3か月以上のご利用が条件で,最初に入会金10,000円+3か月分会費75,000円の計85,000円をまとめてお支払いいただく必要があるが,この記事をごらんになった方(先着3名様)限定で「お試しキャンペーン」を実施する。最低利用機関を2か月とし,初回のお支払いは入会金10,000円+2か月分会費50,000円の計60,000円とする。お申込の際に,お名前のあとに「※お試し」と入力し,会費支払いの項目では3か月を選ぶとこのキャンペーンが適用される。継続は通常どおり可能で,会員資格終了日の10日前までにお申し出いただければ,3か月目以降も継続利用ができる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 27, 2012

「履修・研究計画書」とは?―早稲田大学ファイナンス研究科

 多くの大学院で「研究計画書」を提出する必要がある。常々言っていることだが,こういう書類はタイトルや記述指示に忠実であることがもっとも大切で,「研究計画書」には「研究」の「計画」を書くことになる。早稲田大学ファイナンス研究科の場合はこれが「履修・研究計画書」となっているので,「履修」と「研究」の「計画」を書くことになる。
 「履修」とは言うまでもなく開設授業の履修のことで,自分の目標達成のためにどのような授業を履修し,それを自分なりの研究にどう活用していくかを書けばよい,ということになる。この書類に関する記述指示は以下の2項目となっている。


  • 研究目的(当研究科において,何をどこまで明らかにするのか)

  • 研究目的を達成するための履修・研究計画とその方法


 きわめて簡潔な指示だが,これにどこまで忠実に記述できるかがカギとなる。この点は,課題レポートでも同じだ。しかし,実際には,多くの人がかなり苦労する。
 院試塾では,「早稲田大学ファイナンス研究科提出書類指導」を解説しており,その参考資料として,「履修・研究計画書」「課題エッセイ(1,2)」の基本的なポイントを解説したレポート『合格のためのキーポイント』(全8ページ)をご希望の方に販売(5,000円,銀行振込によるお支払い)している。ご希望の方はメールで,「早稲田ファイナンスレポート購入希望」と明記のうえお申し込みいただきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 23, 2012

わかれば訳せるし,わからなければ訳せない

 何だか禅問答のようなタイトルで申し訳ない。しかし,ぼくの考えではきわめて正しいことを書いたつもりだ。しかし,これがなかなか受け入れられない人がいるようだから,しかたがない。「直訳か意訳か」という問題設定が,ぼくに言わせればそもそも間違っているし,自分のなかではとっくに決着がついていることなのだが,やはり書くしかない。
 英文の意味は「訳してみてわかる」ものではない。そうではなく,「わかった結果を日本語で書く」のが訳すということだ。別に高度な翻訳論だけの話ではない。大学院入試や大学入試で出題される,いわゆる「英文和訳」についても同じことだ。1つ例を見てみよう。


When you learn something it makes a difference. There is something you can do that you could not do before, like play the piano, or there is something that you now know that you did not know before, like what 'empirical' means. (Psychology: A Very Short Introduction, p.28)

下手な英文解釈の答案(しかし,ある人たちの主張によれば,けっして間違ってはいない)をまねると,第2文の訳は次のようになる。「たとえばピアノを弾くことのように,できることで以前はできなかったことがあり,あるいは,たとえば『経験的な』が意味することのように,今知っていることで以前は知らなかったことがある」 しかし,何とも日本語としてはしっくりこないし,これを書いた本人がはたして本当の意味でこの英文を「わかって」いるのかと言えば,何とも心許ない。
 内容がきちんとわかっていれば,おそらくこのように訳すはずだ。「たとえばピアノを弾くことのように,以前はできなかったことができるようになったり,『経験的な』という語がどういう意味かといった,以前は知らなかったことを知るようになるのである」
 理解のうえでの最大のポイントは何か。まずは第1文に注目してほしい。(心理学における)学習の結果,違いが生じる,という内容だ。上で2通りに訳してみた第2文は,学習の前後でどのような違いがあるのかの具体例である。少なくとも日本語ではこのような場合,「できない」「できる」,「知らない」「知(ってい)る」を時系列に沿って並べるのが自然ではないだろうか。
 ポイントの1つは,「関係節の二重限定」と呼ばれるものである。受験英語では,「~で…な○○」「~のうちで…である○○」のように前から訳す,と教えたりもするようだ。しかしそもそも,この形はこう訳す,というのは便法にすぎないのであって,けっして本質ではない。二重限定とはその名のとおり,先に出てくる関係節が第1段階の限定を行い,後に続く関係節がそれをさらに限定するものである。言いかたを変えるなら,たとえば第2文前半の2番目の関係節の先行詞はsomethingだけではなく,something you can doなのである。意味を簡単に図示すると以下のようになる。

Relclauses

当該部分について言うと,「ピアノが弾けること」は真ん中の部分にあたる。たしかに今はできることのうち,以前はできなかったことの例である。しかし,この文脈で「~のうちで…である○○」と訳すのが適切であるかどうかは別問題であろう。
 もう1つ問題となりえるのが,There is somethingという提示構文の訳しかただ。直訳主義者は,「~がある」と訳さないことを問題にするだろうし,また,自らの主義主張に忠実であろうとするなら,そうすべきでもある。しかし一方で,There is some milk left in the refrigerator.のようになると「冷蔵庫に牛乳が残っている」と訳すのがふつうであり,直訳主義者もふつうはこうするであろう。There is ~ leftという形が「熟語」ないしは「構文」なので特別な訳しかたをすべきものだと主張し,上の文は存在構文として「~がある」と訳さなければならない,というのは,英語学・英文法を学んだ者に言わせれば,単なる不勉強でしかない。
 そろそろ直訳主義とはおさらばしようではないか。「わかれば訳せる」のだから。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 16, 2012

研究計画書にいつ着手すべきか

 院試塾では,研究計画書作成に関するさまざまな指導を設定しており,基本的には提出期限の6か月前から指導を開始している。これは,もし研究の基本構想から徹底して考えながら,合格レベルのものを作成するためには,準備状況によって最長この程度の時間がかかりうると考えてのことである。本日も,「一橋大学国際企業戦略研究科提出書類作成指導」と「筑波大学ビジネス科学研究科研究計画書作成指導」の申込受付を開始した。しかし,現段階ではいずれについても正式な募集要項は発表されておらず,とりあえず前年度の条件に従って指導を行う。上記の理由から,正式発表後に着手するのでは遅い可能性もあるからだ。
 そもそも,研究計画書を単なる提出書類の1つ,つまり,様式を入手すればすぐに書けるものだと考えるのは間違いである。もちろん,それですぐに書けてしまう人もなかにはいるだろう。しかし,これまでの指導経験から言うと,多くの人は,具体的な「書く」作業に入る前に,内容を考えるプロセスが必要となる。
 特に注意しなければならないのが,大学院が開催する説明会のタイミングである。出願締切1か月前くらいが多いのだが,これだと,説明会を聞いてから研究計画書に着手するのでは間に合わないことが多い。
 また,複数の大学院で迷っている人も要注意である。迷っている間も,どの大学院に行ったとしても変わらないような研究の基本部分について相当程度考えておかないと,出願先を決めてからでは手遅れになる可能性もある。
 とにかく,はっきり言うと甘く考えている人が多い。とにかく大学院進学を意識したときから,研究計画書の準備を始めるのがよいのである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«放送大学大学院トータルサポートパック