June 27, 2009

放送大学大学院の研究計画書・志望理由書指導

 放送大学大学院文化科学研究科修士全科生の平成22年度学生募集要項の配布がいよいよ始まった。院試塾でも入手して内容を確認したところ,第1次選考のための研究計画書ならびに志望理由書の記入内容等は変更なく,研究計画書1000字程度,志望理由書700字程度(+「卒業研究等について」500字程度)である。
 院試塾ではすでに「放送大学大学院研究計画書ゼミ」を開設しているが,どうも腰が重いようである。しかし,9月上旬に提出するための研究計画書で,もし研究テーマもおおまかにしか決まっていないのであれば,そろそろ着手しないと間に合わない可能性も出てくる。毎年駆け込みでの申込があるが,早くから着手している人との差は大きい。
 そこで,早めの申込んで十分に検討してほしいとの願いを込めて,期間限定のキャンペーンを実施することにした。詳細は以下のページで確認していただきたい。
放送大学大学院研究計画書ゼミ案内ページ
 研究計画書は早めに着手して考えることが何より大切だ。今から始めれば2か月と少しで,まだ何とかなるかもしれない。放送大学大学院への出願を考えている人は,ぜひ早めに始めてほしい。

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June 15, 2009

志望理由書短期特別指導

 このところ志望理由書に関する相談が多くなっています。その相談内容をふまえ,1か月以内限定の短期特別指導を設定します。指導対象書類は「志望理由書」または「志望動機書」など,「志望理由」または「志望動機」というキーワードを書類の名称に含む(募集要項に記載されている正式なもの)となっていて,字数が1000字(以内/程度)であるものに限ります。
 48時間以内返信等,上記以外の条件は「研究計画書作成指導」に準じます(必ずご確認ください)。指導料は25,000円です。お申込はメールで,以下の内容でお願いします。お申込から1週間以内に,銀行振込で指導料をお支払いいただきます。


  • メールのタイトルは「志望理由書短期特別指導申込」としてください。

  • メール本文の最初に,「指導条件を了承のうえ,志望理由書短期特別指導に申し込みます」と記入してください。

  • その他,以下の内容を必ず含めてください。


    • お名前(フルネームで)

    • メールアドレス

    • 志望大学院(研究科,専攻名まで)

    • 募集要項に記載の書類の正式名称

    • 募集要項で指定された字数

    • 募集要項で指定された提出期限


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May 31, 2009

遅すぎる!―研究計画書は筆記試験と同じくらいの準備を

 これまでにも何度か書いていることだが,あまり浸透していないようなのでもう一度書くことにする。きちんとした研究計画書を書きたいなら,数ヶ月かけてみっちり準備する必要がある。特に,しばらく学問の場から離れていた社会人はこの点をしっかり認識してほしい。
 今回この記事を書こうと思い立ったのは,一昨日の夜あたりから早稲田大学ファイナンス研究科関連の検索が増えているからだ。実は前からこうなることを予測していた。5月29日に説明会が予定されていたからだ。願書の最終提出期限は6月10日。今から履修・研究計画書と課題エッセイを仕上げるとなるとかなり大変だ。ほぼアイディアが固まっているならともかく,白紙の状態で今から取り組むとなると厳しい。院試塾でも特別指導を設置しているが,すでに申込受付はしめ切っている。「研究計画書短期コメント指導」でも10日前までの申込受付だから,間に合うか間に合わないかギリギリのところだ。試験的に設置している「研究計画書直前指導」は5日前まで申込を受け付けているが,まったく一からとなるとかなり厳しいかもしれない。
 研究計画書は単に字数を埋めればよいという類の書類ではない。筆記試験なしで研究計画書と面接で合否判定をするとなればなおのこと,筆記試験に代わるものとして十分な準備をする必要がある。筆記試験であれば,10日前から勉強するなどという悠長な人はいないだろう。
 ついでに言うと,院試塾の「研究計画書作成指導」などでも,「原稿ができてから指導してほしい」という希望があるが,可能なかぎり初期の段階から指導を受けてほしいと考えている(期間の長短による指導料の変動は基本的にない。むしろ,指導を多く抱えすぎないよう,直前になると指導料を高く設定する場合もある)。これまでの指導経験から言っても,構想段階から指導したほうがうまく行く場合が多い。「添削」のイメージが強いのかもしれないが,キーワード・リストや構想メモからのほうが,最初から方向性が定まって無駄のない記述が可能になるからだ。
 今年の募集要項が正式発表されてから,というのはわからないでもないが,一から考えるとなるとそれでも厳しいことがある。大学院進学を真剣に考えているなら,すぐにでも研究計画書に着手すべきなのだ。

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May 30, 2009

一橋ICS&筑波GSSM併願割引

一橋大学国際企業戦略研究科(金融政策・経営財務コース)と筑波大学ビジネス科学研究科(経営システム科学)は,ともに関東地区で人気のMBAコースである。院試塾の受講相談などでも,この2つを併願で受験することを考えている,という内容のものがある。どちらの研究計画書もそれなりの分量で,院試塾の指導でも2つを同時に利用すると指導料がかなりの高額(一橋95,000円+筑波75,000円=170,000円)になってしまう。
 そこでこの度,当分の間の期間限定で,この2つの併願割引を設定することとした。同一のお名前・メールアドレスで同時にお申込・お支払いがいただける場合にかぎり,2つあわせて140,000円に割引する。以下のそれぞれのリンク先から順にお申込いただければ,割引を自動適用する。
 期間限定とするので,ご希望の方はお早めに。
 なお,一橋の経営法務コースと筑波の企業法学コースの併願割引もあわせて設定する。こちらは合計105,000円。

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May 20, 2009

医療・看護系大学院入試のための英語―メディカル大学院英語ゼミ

 以前医療短期大学の非常勤講師をしていたこともあり,医療・看護系の英語は興味を持って見ている。院試塾での指導実績もある。医療・看護系大学院を目指す人のなかには,現場で働いている医療従事者も多い。こうした人たちが大学院入試のために英語を学ぶ際の大きな問題点は,仕事が忙しく勤務も不規則なために学習の時間がなかなか十分に確保できない点ではないだろうか。
 そうした方たちを何とかサポートできないかと考え,この度新設したのが「メディカル大学院英語ゼミ」だ。この講座の最大の特徴は,かなり詳しい紙上解説を行っている点だ。もちろん,自分なりに辞書や文法書と格闘しながら英文を読みこなすことは大切なのだが,すでに述べたように,現場で働く医療従事者はこのような時間を十分に確保することは難しいことも多い。そこでこの講座では,時間がなければ辞書や文法書を調べるのは後回しにしても大丈夫なだけの解説を用意してある。
 題材は医学論文ではなく,もう少し読みやすいものを採用しており,英語から長く離れている人が無理なく学習できるように配慮している。もちろん,英語なんてほとんど完全に忘れてしまった,となるともう少し基礎からの学習が必要だが,高校レベルの英語ならある程度覚えている,という人なら何とかついてこられるのではないだろうか。
 スキルアップのために大学院進学を志している現役の医療従事者が無理なく目標を実現するサポートができれば幸いだ。

・「メディカル大学院英語ゼミ」案内ページ(※教材サンプルもあり)
 http://homepage1.nifty.com/inshi/med_eng.htm

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May 18, 2009

more or lessの解釈をめぐってさらに

 これまでにもとりあげているmore or lessについてだが,このブログのアクセスログを見るとかなりの人が検索しているようだ。それだけこの表現の意味がつかみにくいということではないだろうか。ちょうどまたmore or lessを含む実例に出会ったので,いっしょに見ていこう。


Cells produce local signaling molecules in response to changes they detect in their immediate environment. A class of molecules called prostaglandins is an example of these chemicals, several of which act locally to help constrict or dilate tiny blood vessels in response to needs of nearby tissue for more or less oxygen or nutrients. (Sherwin B. Nuland (1997) How We Live?. Vintage. p.41)

このmore or lessはどのように読めばよいか。前の文のin response to changes in their immediate environmentと,当該文のin response to needs of nearby tissue for more or less oxygen or nutrientsとの意味関係に注目すればよい。とりわけ,changesとmore or lessとを関連づけて考えれば,「比較級の意味とmore or less」でもとりあげた変化の意味を表すものと考えればよい。in response ...の部分を訳すなら,「周囲の組織が必要とする酸素や栄養素の量が増減するのに反応して」となるだろう。

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May 14, 2009

筑波大学ビジネス科学研究科

 一橋大学国際企業戦略研究科早稲田大学ファイナンス研究科に続いて,筑波大学ビジネス科学研究科の特別指導の受付を開始している。前者2つに比べると注目度がやや低いように感じられるのは,ひょっとすると「筑波大学」という名前のせいかもしれない(実際には東京・大塚地区で開講)。
 一橋ICS(金融戦略・経営財務コース)の研究計画書は何と言っても長い。一方,早稲田の履修・研究計画書は1000字とかなり短い。筑波GSSMの場合,経営システム科学専攻がA4版6ページ,企業法学専攻が4ページで,一橋と早稲田の中間と言ってもよい。
 GSSMの研究計画書,とりわけ経営システム科学専攻のもので重視されると思われるのが,提供されている教育内容との適合性である。これは,出願書類の記述指示を見るとわかる。経営システム科学専攻の4つの「教育・研究プログラム」のどれに適合するかを示すとともに,研究内容・研究方法を表すキーワードをそれぞれ2つまで示すことが求められる。もちろん,研究計画書本文の内容がこれらと適合するものでなければならないのは言うまでもない。また,本文の内容についてもある程度具体的な指示が出ている。これらの指示にきちんと応えていくことが求められているのだ。
 志望大学院であるGSSMを十分に研究し,そこで行う自分の研究を考えるにあたって,相当入念な準備が必要だといってよいだろう。

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May 13, 2009

志望理由書を書く

 大学院入試の志望理由書をどう書いたらよいのか,とまどっている人も多いようだ。志望理由書も指導対象としている「研究計画書作成指導」の見積希望も入ってきているし,このブログの閲覧ログを見ても,「志望理由」をキーワードとする検索が多く見られる。それだけ多くの人が困っているということなのだろう。
 しかし,基本に忠実に考えれば実にシンプルだ。志望理由書には,その大学院を志望する理由を書けばよいだけだからだ。なぜその大学院で研究・学習をしたいのか,それが明確になるように書けばよいのである。
 院試塾の指導で送られてくる志望理由書にもっとも多く見られる誤りは,「その大学院」を志望する理由がほとんど,ないしはまったく,書かれていない,というものである。大学院で学びたいという思いは述べられていて,それがまったく不要だとはいわないまでも,なぜ他の大学院ではなくここなのか,という疑問には答えられていないものが多い。募集要項の記述指示を見ると,ほとんどの場合「○○大学大学院△△研究科を志望する理由を述べてください」といった指示があるにもかかわらず,だ。学問の世界では,問いにきちんと答えるのは必要最低限の基礎能力だから,まずはこうした指示はきちんと読んで,それにしっかり答える記述を行わなければならない。
 もっともわかりやすいのは,ずばり指導を仰ぎたい教員がいる,ということだろう。自分が希望する研究テーマに含む分野を研究している教員がいれば,そこで学んだり研究したりしたい,と願うのはごく自然なことだからだ。しかし,特に社会人大学院で,集団指導,つまり特定の指導教員1人につけない制度になっていることもある。こうした場合には,開設授業科目など,カリキュラムの特徴に注目するとよい。自分の研究を進めるうえで有益な授業が多いというのは,十分な志望理由となりえる。
 その他,大学院案内やWebサイトでどのような特徴が打ち出されているかにも注目したい。志望大学院の研究を十分行うことが大切なのだ。
 全体をどのようにまとめればよいか。たとえばマトリクスを作成してみてはどうか。自分が重視する特徴について,類似の大学院複数を比較する表を作成するのだ。それを文章化していけば,ある程度しっかりしたものが作成できるだろう。

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May 10, 2009

研究計画書が書けない?

 研究計画書や志望理由書が書けないと悩む人は多い。最大の理由は,いきなり字数いっぱいまで書こうとするからではないだろうか。院試塾の「研究計画書作成指導」では,最長6か月という期間を設定して,構想段階からの指導を行っている。研究計画書の場合は「何を」「どのように」研究するのかをできるかぎり簡潔にまとめるように勧め,それに対してこちらから質問を行う形でだんだんと掘り下げて書いていくようにする。志望理由書であれば,その大学院になぜ行きたいのかを1文程度で書いてもらい,やはり質問やコメントによってそれを掘り下げていく。
 大切なのは,長い文章は一気に書くものではなく,段階を追って書き進めるべきものである,という点だ。この書きかたには「対話」が必要不可欠だと思う。長い文章がうまく書ける人は,自分のなかにこの「対話」の相手を持っている人ではないだろうか。もちろん,対話の相手を他者に求めることも可能だ。身のまわりに対話の相手がいない,という人を,院試塾ではお手伝いしている。

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May 03, 2009

大学院入試英語の「基礎」とは?―学問で使える英語力のために

 大学院入試の英語は,大学院での研究で使える英語力,とりわけ文献の読解能力を試すものである。そのための「基礎」とはもちろん,学部レベルの専門英書講読等で要求される水準だと考えてよいだろう。院試塾の「総合通信指導コース[基礎科]」(「大学院英語基礎力養成プログラム」にも含まれている)は,大学院入試の英文和訳問題を通じて,この「基礎」を学ぶことを目的としている。
 なかでも受講生が特に苦手とするのは,名詞化の読みほどきである。既にこのブログや「院試塾ブログ」でもとりあげているが,ここでは実際の課題文を用いて確認することにしたい。以下の文を見てほしい。


Strong ethnic identities are today frequently seen as a source of social disintegration. Yet over most of human history, as well as in the present, different ethnic groups have coexisted peacefully on common or adjacent terrains. The current revival of communal identities in all nation-states, from the most to the least "developed," and even the creation of new mythical identities with no actual historical foundation, suggests that these identity groups may have an important function to serve. The resurgence may in fact be a response to the failure of the modern nation-state to meet the needs of its diverse populations―not only the need for the equitable distribution of resources and opportunities, but the need for meaning and a sense of self-worth.

 下線部の最初にあるThe resurgenceは,前の文のThe current revival of ...を指している。The resurgenceとなっているから指示対象を探さなければならない。これも読解の基本である。訳としては「復活」などとしても差し支えないが,「復活すること」ととらえたほうが「何が」に相当する要素を想起しやすいから,より深い読解につながる。a response to ~も「~に対する反応」で間違いではないが,名詞化形が可算名詞として用いられた場合多くが「結果」の読みになることを知っていれば,「~に対して生じたもの」といった柔軟なとらえかたが可能になる。
 もっとも重要となるのはthe failure ...の部分をどうほどいて解釈するかだ。failure of ~ to VはS fails to Vを名詞化したものなのだが,いくつかの英和辞典を引いてみても,これをわかりやすく訳した用例はなぜか見あたらない。「~がVできないこと」とするのが適切だろう。該当部分を訳してみると,「近代国民国家がその多様な人民が要求するものを提供できないこと」といったあたりになる。
 少し説明を加えながら下線部を解釈するなら,たとえば「このように同じ民族に属するという意識が復活しているのは,近近代国民国家がその多様な人民が要求するものを提供できないからなのかもしれない」となる。ここで,「直訳か意訳か」という論争にコミットするつもりはない。要するに,英文を見たときにうえのような内容が読み取れるかどうかが問題なのだ。

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